以前、 MR-S用スーパーチャージャー第1弾(ルーツブロア式タイプ)を数量限定で開発しました。
ルーツブロア式タイプの場合のチャージャーキットは、オルタネーターをノーマルの位置から変更して
チャージャー本体を装着するようにしておりました。
その中の1台のMR-S(2010年2月頃に装着した)が装着後2年を経過しておりましたが、
写真のようにブラケット本体の貫通ボルト側に亀裂が入るトラブルが発生しました。
ブラケットの上二つの穴(B図、C図)は、エンジンと共締め。D図指差し位置。
オルタネーターを貫通ボルト側(写真下側)ともう 1ヶ所 の 2ヶ所
止めをするのですが、
そのもう 1ヶ所側のブラケットが緩んだのか、落下してなくなったのか、定かではありませんが、
貫通ボルト止め側にベルトの張りによる力が加わり、亀裂が入ったものと考えられます。(A図)
上二つの穴に対して、下の穴は平行でなければなりませんが、A図を見る限り、
クランク軸に対して90度ではない力がかかってしまっています。
現段階での判断としましては、2年が経過したとしても 材質による亀裂とは考えられず、
原因としては、オルタネーターのブラケットの緩みではなかろうかと考えられます。
何故なら、2008年頃に装着し、よりハードにサーキット走行しているロータス車、
ストリート及びワインディング走行しているロータス車、そして色々な場面で使用されている他のMR-S車にも
このスーパーチャージャーを装着して、同じブラケットを使用しているが、
同様のトラブルは一切発生していないためでもあります。
故に
自分でオルタネーターを脱着等した事がある方は、確実に装着されているか(締め付けトルク)を
今一度確認して欲しいと思います。(その時、クランク軸に対する取り付け角度にも注意してほしいです。)
2012年4月
トライアル開発部
追記
また、念のためにこの数量限定スーパーチャージャーを装着されているMR-Sオーナーの方は、トライアルで無料点検を
いたしますので、一度ご来店下さい。
|